この腕の中で君を想う






「ねぇ、眞理ちゃんのお家はどこ?」


「ふぇ…?あ!!、△△町だから○○通り沿いを走れば大丈夫です!!」

ボーっと景色を眺めていたら急に増田さんに声を掛けられて

慌てて声を出そうとしたら変な声が出てしまい一人頬を赤らめる


「なんだ。隆也さん家と結構近いじゃん」

「…はい…まぁ」

よかった、聞こえてなかったみたい

聞かれてないことに安堵して、ため息をつこうとしたら



クスリと、くぐもった笑い声が一つ

勿論増田さんではない


「ククッ。顔真っ赤」


「…白山さん」

最悪だ


隣で声を殺して笑っているのは…自称私の恋人

自称と付くのはイマイチまだ実感がわかないからだ

てか性格元に戻ってるしι


私は白山を睨むと増田さんと話すべく助手席へ少しだけ身を乗り出す


だってムカつくんだもん!!

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