この腕の中で君を想う
逃走をする猫は悪夢をみる?
増田さんの車で自分の家まで送ってもらっている佐藤眞理…つまり私
時折奏斗さんや増田さんと会話を交えながら楽しいプチドライブ中♪
…そんな訳ない
「あのぉ~しら…奏斗さん、いつまでこの体勢なんでしょうか?」
未だに抱っこされたままの私
そんな状況を増田さんは横目で見てクスクス笑い、鼻歌を歌いながら呑気にハンドルを握っている
…早く家に着いてくれι
「家に着くまで。まさか嫌だなんて言う訳ないよな?」
「…嫌です」
何でも思い通りになると思わないでよ!!
睨みをきかせてきっぱり言ってやればくつくつ笑われて
「イケメン彼氏の膝の上だなんて普通は嬉しい筈だろ」
自分でイケメンて言うんだι
まぁ…無駄に顔だけは良いから否定はしないけど