この腕の中で君を想う


「………」

茅野さんの喫茶店を出た後、近くでタクシーを拾い会社へ向かう

運転手との会話もそこそこに、徐に携帯を開くと増田にメールを打つ

――――――――――――
to:増田
――――――――――――
title:今から会社へ向かう
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なにも書かれていません。





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頭もだいぶ冷えたものも、小さなプライドが邪魔をして謝る文面を書けずそのまま送信ボタンを押す

そんな自分に嫌気がさしてチッと舌打ちをしながら少し乱暴に携帯をしまった

少しの間…窓の外を眺めていると増田からメールが返ってきて

―――――――――――
from:増田
―――――――――――
title:了解(*^^*ゞ
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遅刻しないようにね☆笑

あと、
俺のmy鞄も忘れずに(はあと)



P.S. 眞理ちゃんにちゃんと
   謝るよーに!!
―――――――――――――


相変わらずの増田の文面に呆れながらも最後の文章に目が止まる


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