この腕の中で君を想う
「………」
謝る…か
また佐藤の泣きそうな顔が頭によぎり、眉間に皺が寄る
なんでこうも思い通りに動かないのだろうか…
佐藤にしても、俺にしても
とりあえず、来週の土曜日に会えないかとメールを打ち、運転手にお金を払うとタクシーを下りた
あのとき…
選択を間違えなければ
佐藤はアイツじゃなく…俺の元にいたのだろうか
後悔と共に生まれた小さな芽に気付いたのは
一年後だった。
遅すぎたな…と今の自分は思ってる