この腕の中で君を想う
一夜明けて


―――――――――…‥



ピリリリッ…



「…は…な…り…」


遠くから誰かの声が聞こえる


ピッ…


「…はやく…ま…り…」


段々クリアになってゆく誰かの声と共にゆらゆらと私の体が揺れる



「早く起きなよッ!!」



痺れを切らしたのか勢いよく布団を引き剥がされ耳元で怒鳴られた



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