この腕の中で君を想う



「昼からだから大丈夫。眞理こそ学校遅れるんじゃない?」



「あー…私も昼から行く。服持ってくるの忘れたから一回戻んないと。それに…こんな顔のまま学校行くなんて考えられないι」

目は腫れて、顔はむくんでいる自分の酷い顔を指差して苦笑いする


「そう…じゃあ掃除手伝ってもらおうかな?」

遅刻して行くことに怒る訳でもなく、それどころか私に掃除を押し付けてきた



「げっι」


「あからさまに嫌な顔しない!!まさか昨日の恩を忘れた訳じゃないわよね?」


「最初からそれが目的だったでしょ」

散らかり放題の部屋を見て溜め息をもらす


「んまぁ…半分そうだけど。でもここにあるゴミはほとんど眞理が散らかしたんだよ?」



椅子から降りると、床に散らばっているジュースの缶やらお菓子の袋をつまんで今度は真沙美が溜め息をつく




「……喜んでやらせて頂きます」




そう言われたら返す言葉も無くて


食べて終わった皿を流し台へ置くと、真沙美からゴミ袋をもらって渋々片付けを始めた



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