この腕の中で君を想う







マンションの一室を借りて住んでいてる真沙美

お金が無いって言っている割には、部屋の広さが6LDKもあるんだから驚き


      ・・
でも真沙美が一人で住んでいる訳じゃないからそんなものなのかな?



「ふぅ…終わったよ」

私は両手一杯にゴミ袋をかかえながらソファに座って呑気にテレビを見ている真沙美に声をかける


「ん…ありがと。玄関に置いといて」


真沙美は私の顔とゴミ袋を交互に見てから再びテレビに視線を移した



…動く気ナシですか



心の中で悪態つきながら私はゴミ袋を担ぐと、渋々玄関へ持って行くことにした


「重っ…」

ヨタヨタとおぼつかない足取りで玄関へと向かう


リビングから玄関までの距離は短いが、ここまで重いと少々骨が折れる




ようやく玄関に着いたところで直ぐにゴミ袋を置いた



「ふぅ…」


ドサッという音と共に一気に疲労が押し寄せる


これから自宅まで帰らなければならないことを思うと余計に気が重い


思わずハァ…と溜め息を一つ漏らして、リビングへ向かった


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