この腕の中で君を想う


呆気にとられて出てくる涙も出てこない


ああ…別れたんだ…私達

「ハハッ…」


なんだか力が抜けてその場にへたり込んでしまった

彼から言ってきたのににこんなにもあっさりとフられるなんて


バッチリ決めてきたメイクも、バイト代貯めて奮発して買った可愛い服と靴も全部無駄になってしまった


しかもラブホテルの前で捨てられる私って…




「無様だな」




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