この腕の中で君を想う
「あんなガチガチ女より俺は少し抜けてる奴の方が良いな」
昨日の出来事を思い出して、クスッと笑った
まさか見るとは思わなかった
女がフられる瞬間を
泣いてるのかと思って話しかけてみれば今にも泣きそうな顔で睨み付けられて
見ず知らずの俺相手に必死に言い訳している女に
俺は笑いを堪えるのに必死だった
ちょっとからかってやったらタコみたいに真っ赤になって
調子乗ったら流石に突き飛ばされた
「佐藤眞理…ね」