この腕の中で君を想う
別に前から知ってた訳じゃない
突き飛ばされた拍子にたまたまあの女のポケットに入ってた手帳が落ちてしまい
それに気付かず馬鹿みたいにギャーギャー喚いていたから
俺はつい好奇心で怪しまれないように素早く拾ってしまった
表紙を開けばご丁寧に名前が書かれていたものだから試しに呼んでみれば
ビクッと躰を震わせて鳩が豆鉄砲くらったような顔になった
あの時は吹き出しそうになったなぁ…
なんて