この腕の中で君を想う



記念日消そうなんて考えている場合じゃない



あの手帳にはバイトのシフトだったり大事な事が結構書いてたりするんだけど


「もしかしたら…」


名前書いてるし…親切な人が交番に届けてくれてるかもしれない

もし無かったら…そのとき考えよう


  
その拾ってくれた親切な人はラブホテルの前で佐藤眞理を侮辱した

  ・・
あの悪魔だとはつい知らず



あるはずもないわずかな期待を胸に抱いて


手早く制服に着替えると、捺がお腹を空かせて待っているであろう一階へ足を運んだ




< 65 / 252 >

この作品をシェア

pagetop