この腕の中で君を想う




「おそーい!!」


案の定、リビングを覗けば頬を膨らませてかなりご立腹な様子の捺がいた


「ごめんね。お姉ちゃんのプリン食べていいから」

帰ってから食べようと思ってたけど仕方ない

渋々冷蔵庫の中からプリンを取り出すと、捺の目の前に置いた


「やったぁ♪」

途端にご機嫌になって

すぐさま台所にスプーンを取りに行くと、椅子にちょこんと座る

鼻歌を歌いながらプリンの蓋を開けると、黙々と食べ始めた



…単純な奴


子供らしい行動に思わず顔が緩んだ


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