この腕の中で君を想う


捺と向かい側の椅子に座り、徐に目の前に並ぶ料理に目を移す



テーブルの上には、焼きたてのトーストと少し焦げて黒くなった目玉焼きが置いてあった


恐らく捺が頑張って作ってくれたのだろう



「捺、お母さんは?」


「捺とご飯作った後すぐにお父さんと一緒にお仕事行った~。



あと、友達の家に泊まるのは良いけど勝手に学校休んじゃ駄目よ~だって」


プリンを食べながらクスッと笑う


「あーはいはいι」


帰ったら説教かもι


なんでもお見通しなお母さんに思わず苦笑い


私は口を大きく開けてトーストにかじりついた



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