この腕の中で君を想う


心がじんわりと熱くなってゆく



大丈夫


また友達に戻れる


今はまだお互いぎくしゃくしたままだけど


きっと…



チャリン―…


鞄に付けていたお揃いのクマのキーホルダーに付いている鈴が小さく鳴った


……あ


冬夜もまだ付けてる



そんな些細な事も嬉しくて



徐にクマを手に取ると、



壊れ物を扱うように優しく手で包み込んだ











そんな姿を冬夜が悲しげな表情で見ていたとも知らずに



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