この腕の中で君を想う



「昨日休んでたけど大丈夫?」



「あー…うん。」



チラッと冬夜を見れば、不運にも目が合ってしまったが


すぐに視線を外され、冬夜はそそくさと自分の席へついた





ぜーんぶ
君のせいなんだよー




なんて


チキンな私は本人には言えず、心の中で思いっきり叫んでいたら



「先生が佐藤さんは盲腸の軽い感じだって聞いたんだけど…」



心配そうに「手術したの?」とか言われて、私は何度も瞬きをした



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