この腕の中で君を想う




俺は…






もし、俺の隣に誰か居ても気付かれないような




虫の羽の音のように



とても小さな声で



その言葉を口にした







それは





とても切なく




悲しい声だった












その時私は


彼がどんな気持ちで…どんな理由で別れたのか



知るはずもなかった




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