この腕の中で君を想う

悪魔のカウントダウン




―――――――…‥


「ハァ…ハァ…」



廊下で談笑している生徒は、一瞬で横を通り過ぎていった私の後ろ姿を怪訝そうに見つめ



談笑を止めると、声を潜めて口々に話し始めるが、そんなこと気にしていられなかった



走って

走って走って



早く…早くこの気持ちに終わりを告げようと頭の中では思っているのに



どうしても心がついていかない




なんとか気を紛らわそうと思い





私は



ある場所へ向かった



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