この腕の中で君を想う

悪魔の帰り道-白山奏斗side-

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ﾛﾎﾞｯﾄのようにただひたすらｺｰﾋｰ片手にﾃﾞｽｸの上に置いてあるﾊﾟｿｺﾝにかじりつく社員達

たまにこちらへ来ては数枚の書類を俺に手渡して再び仕事に専念し始める

よくここまで仕事に夢中になれるよなぁ


俺は頬杖をつきながら山積みになっている書類を眺めていると


「真剣になさって下さい。私達が定時に帰れないじゃないですか」


ｶﾀﾝ、とｺｰﾋｰを置く音がして上を見上げると、堅物女が眉間に皺を寄せて立っていた


「ああ…すまない」

…キッツい女

と、心の中で悪態ついてから

謝罪とｺｰﾋｰを淹れてくれたお礼のどちらともとれる言い方をするとｺｰﾋｰに口を付ける


ほんのりとした砂糖の甘さとｺｰﾋｰ独特の苦さが口に広がり、ふぅ…と一息ついた