よくばりなブタさん
「すぐそこだよ」

「どこどこ」

「上からだとよくわかるんだけどなぁ」

 カラスのガアは、フクロウのじいさんのところまで案内をしてあげました。

 ブタさんはカラスのガアが自在に空を飛んでいたので、羽がうらやましく思いました。

 フクロウのじいさんはいつも無表情のまま木の枝にいました。

 ブタさんはやっとフクロウのじいさんに会えたので、大喜びでした。

「あの、ゾウさんのように鼻を長くして、キリンさんのように首を長くして、カラスのガアのように羽をください」

 ブタさんはフクロウのじいさんにたくさん願いごとをいいました。
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