よくばりなブタさん
「そんなにほしいか?」

「もちろんです」

「う~ん、どうしようかな」

「お願いします」

「そこまで、頼むのなら、しかたがないな……そのかわりひとつ、私の頼みもきいてくれ」

 ブタさんは二つ返事をしました。

 フクロウのじいさんは少し考えて、なにやら呪文をとなえました。

 不思議なことに、ブタさんの鼻はゾウさんのように伸び、首もキリンさんのように伸び、おまけに背中から羽まではえてきました。

 願いのかなったブタさんは大喜びしました。

「ニンゲンの町にいってバラの花をもってきておくれ」

 と、フクロウのじいさんがいいました。
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