よくばりなブタさん

「いいよ！」

　ブタさんはいつもとはちがって、空を飛んでいきました。

　ブタさんは空を飛ぶことが気持ちよくて、山を越え、川を越えてあっというまにニンゲンの町につきました。すぐにバラが咲いているところを見つけました。

　ブタさんがバラをつんでいると、そこにニンゲンがやってきました。

　ニンゲンはブタさんを見ておどろきました。

　それもそのはずです。ブタなのに鼻と首が長くて、それに羽もついているからです。

　ニンゲンはブタさんのことをつかまえようと必死です。

　こんなかわった動物をみせれば、世界のどこの国でもお金もうけも夢ではありません。

　ブタさんは首が長かったので、ニンゲンの気配を感じませんでした。