ストーカークラブ
駅前の定食屋さんに着くと、人気のエビフライ定食を二人前注文し、待っている間に、とうとう信太は嫌がらせの話しを切り出した。
すると白石さんは、眉一つ動かさず、驚いた様子もない。
そして、口の端を持ち上げ薄笑いを浮かべ、ニヤニヤしている。
「誰が犯人なんだろうねぇ」
抑揚のない声で一言、ハッキリと言ったのだった。
その瞬間信太は、白石さんも信用できないと思い、言葉も出なかった。
丁度、その時エビフライ定食が運ばれてきたので、信太は黙々と食べ始めた。
視線を感じ白石さんを見ると、食べる手を止めて、信太を見てニヤニヤ薄笑いを浮かべている。
気味が悪い……。これが白石さんの本性なんだと知った。
適当に言い訳をして、信太は逃げるように店を出た。耐えられなかったのである……。
人は仮面を被り、本性を隠し生きてるものなのだろうか。この人は信用出来ると思い、心を見せた瞬間に、あざ笑われてしまうものなのだろうか?
地元でも昔は大人数グループで遊ぶ中、信じては裏切られという事が絶えずあった。俺や陽一は、たくさんの人が映す心の闇を見ては、傷ついた事もあったが、だからと言って始めから人を疑う事だけはしたくなかった。もちろん、自分の言葉一つが凶器になり誰かを傷つけた事もある。自分の中で、誰かに傷つけられるより、誰かを傷つけてしまった傷の方が、深いものなんじゃないかと俺は思う。
俺や陽一は決して完璧な人間ではないけれど、人として真っ直ぐでありたいという信念を持っている。だから今、地元に居る俺の仲間は信頼出来る奴らだ。
信太は途中から、無意識に下を向いて歩いていた顔を上げ、真っ直ぐ前を見て歩いていた。
すると白石さんは、眉一つ動かさず、驚いた様子もない。
そして、口の端を持ち上げ薄笑いを浮かべ、ニヤニヤしている。
「誰が犯人なんだろうねぇ」
抑揚のない声で一言、ハッキリと言ったのだった。
その瞬間信太は、白石さんも信用できないと思い、言葉も出なかった。
丁度、その時エビフライ定食が運ばれてきたので、信太は黙々と食べ始めた。
視線を感じ白石さんを見ると、食べる手を止めて、信太を見てニヤニヤ薄笑いを浮かべている。
気味が悪い……。これが白石さんの本性なんだと知った。
適当に言い訳をして、信太は逃げるように店を出た。耐えられなかったのである……。
人は仮面を被り、本性を隠し生きてるものなのだろうか。この人は信用出来ると思い、心を見せた瞬間に、あざ笑われてしまうものなのだろうか?
地元でも昔は大人数グループで遊ぶ中、信じては裏切られという事が絶えずあった。俺や陽一は、たくさんの人が映す心の闇を見ては、傷ついた事もあったが、だからと言って始めから人を疑う事だけはしたくなかった。もちろん、自分の言葉一つが凶器になり誰かを傷つけた事もある。自分の中で、誰かに傷つけられるより、誰かを傷つけてしまった傷の方が、深いものなんじゃないかと俺は思う。
俺や陽一は決して完璧な人間ではないけれど、人として真っ直ぐでありたいという信念を持っている。だから今、地元に居る俺の仲間は信頼出来る奴らだ。
信太は途中から、無意識に下を向いて歩いていた顔を上げ、真っ直ぐ前を見て歩いていた。