You Make Me Happy【短編】
ピンポーン――…
ゆ、裕典?!!
あたしは少し…いや、かなり期待をして玄関まで猛ダッシュした
ガチャ――…
「ゆう!!!…って、詩音」
裕典だと思って名前を呼んだら、目の前には幼なじみの詩音が立っていた
「よ、なんだお前また裕典とケンカ?」
「ぅ…;;」
図星かよー!と言いながら勝手に部屋に上がった詩音
「こ…今回は裕典が悪いもん」
「どっちでも良いけどさー」
……?!!!!
詩音は裕典とも仲が良くて裕典と出会ったのも詩音のおかげ
「早く仲直りしたら?」
「あたしから謝るの?!!」
「何だよ、お前は裕典と別れてぇの?」
そう言ってゴロンと床に寝転んだ裕典
「別れたく…ないよ?
けど、最近ゆう冷たいから…あたしもうダメかも…ヒック」
悲しくて、"ダメかも"って口に出すと胸が痛くなって涙が出てきた