心は君色〜恋は桃色〜
「ん…?」

ここは…どこ…?

まだ日が射してる…。

てことは…昼間…?

「気が付いたか。」

あ…さっきの…。

「あたし…」

「気絶してたぞ」

「気…絶…?」
え…うそ…。

「てか、降りろ。」

「は…?」
わけわかんない。降りる?
「膝枕」

ん?今あたしが乗っかってんのは…

下を見ると…
膝?!

てことは…
ずっと膝枕されてたのーーー?!

な…何もされてない…よね…??

『誰がお前なんかとヤるかっつーの。』

ムカついてきた…。

「てゆうか、今何時?」

彼は無造作に携帯を開いた。

「2時半くらい」

「ありがと…」
気まずい…
だいたい、膝枕って不良がやるかっての。

あれ…?
何しに外に出たっけ。

「あ〜〜〜〜〜〜!!」

「んだよでっけー声出して」
思い出した。
お使い、頼まれてたんだ。
えぇと、
レタスと、トマトと、リンゴと、キュウリと、マヨネーズ!!!

「お願いっ!!着いてきて」

「は?何だよ急に」

「お使いっ!!頼まれてたの」
「しゃーねーな。」

「ありがとー!!救世主!!」


「ありがとうございましたー。」

「着いてきてくれてありがと」

ガサゴソと袋に詰めながらあたしが言う。

「まぁ…俺のせいだし?」

あたしが…こいつに買い物着いてきてなんて言うなんて…。

恋の魔法があたしに少しの勇気をくれた。

あれ…?
恋??

あたしが??
こいつに??
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