王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
ヴァラオムはニヤリとして口を開いた。
[ベリルは女に見えるのか?]
「え。どうしてですか?」
「……何の質問だ」
「男だろ」
[いや何、彼はよく男からも好かれるようなのでね]
「余計な事は言うな」
「オレにも見えません」
グレードの言葉に、バジルとヴァラオムは驚いた顔をした。
「すいません……ベリルさんの体はオレにも見えないんです」
癒しの民のアイボリー・アイは、体の内部も見通す事が出来る。
これは限られた者しか知らない癒しの民の能力である。
「ベリルさんの体は普通ではないので」
「気にするな」
ベリルは柔らかな笑顔を向けた。そしてヴァラオムをギロリと睨んでその頭をこづいた。
[あいて……悪かったよ]
「でも、ベリルさんの性別については推測ですが解ります」
[ベリルは女に見えるのか?]
「え。どうしてですか?」
「……何の質問だ」
「男だろ」
[いや何、彼はよく男からも好かれるようなのでね]
「余計な事は言うな」
「オレにも見えません」
グレードの言葉に、バジルとヴァラオムは驚いた顔をした。
「すいません……ベリルさんの体はオレにも見えないんです」
癒しの民のアイボリー・アイは、体の内部も見通す事が出来る。
これは限られた者しか知らない癒しの民の能力である。
「ベリルさんの体は普通ではないので」
「気にするな」
ベリルは柔らかな笑顔を向けた。そしてヴァラオムをギロリと睨んでその頭をこづいた。
[あいて……悪かったよ]
「でも、ベリルさんの性別については推測ですが解ります」