王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
◆平原に吹く風
「ふ~」
男は長い溜息のあと、平原に散らばる岩の1つに腰掛けた。
「あ~めんどくせぇ」
青い瞳が空を見上げる。
「大気が……揺らいでいる」
ブラウンの髪をかき上げて、目の前に横たわる死体を一瞥した。
2mはある鷹の胴体に人間の女の頭。ハーピーだ。
「や~まいった。こいつらには襲われたくないもんだよ」
大した知能はなく、それほど強くもない。が、男がげんなりするのには理由がある。
下半身は汚物にまみれ、おおよそ綺麗とはほど遠いモンスターだ。
そして甲高いキーキー声は神経を逆なでする。
色々な事に気を配って戦わなければならない。
男は長い溜息のあと、平原に散らばる岩の1つに腰掛けた。
「あ~めんどくせぇ」
青い瞳が空を見上げる。
「大気が……揺らいでいる」
ブラウンの髪をかき上げて、目の前に横たわる死体を一瞥した。
2mはある鷹の胴体に人間の女の頭。ハーピーだ。
「や~まいった。こいつらには襲われたくないもんだよ」
大した知能はなく、それほど強くもない。が、男がげんなりするのには理由がある。
下半身は汚物にまみれ、おおよそ綺麗とはほど遠いモンスターだ。
そして甲高いキーキー声は神経を逆なでする。
色々な事に気を配って戦わなければならない。