王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
ドラゴンに恐怖する者、その輝く白い体に目を奪われる者。それぞれの反応だが一様に動けなくなった。
「何をしている! ひるむなっ」
側近が喝を入れた。我に返る兵士たちだが、ヴァラオムの雄叫びに空気が震える。
「ええいっくそ! やってやろうじゃないか! ジャイアント!」
ユリエスは投げやり気味に、持っていた鍵の1つを持ち一声唱えた。それは大きくなり武器となる。
ベリルは兵士たちの剣をかわしつつ、玉座に座るリュシス王に接近した。
「!?」
兵士たちの動きが止まる。玉座の背もたれに左手を置き、ベリルはリュシス王に顔を近づけた。
エメラルドの瞳に息を呑む。
「2つで良しとしろ」
[ベリル!]
ヴァラオムの声にパッと離れて、その足に飛びつく。
ユリエスはすでにヴァラオムの背中にいて、飛び去る姿を一同は呆然と眺めた。
「何をしている! ひるむなっ」
側近が喝を入れた。我に返る兵士たちだが、ヴァラオムの雄叫びに空気が震える。
「ええいっくそ! やってやろうじゃないか! ジャイアント!」
ユリエスは投げやり気味に、持っていた鍵の1つを持ち一声唱えた。それは大きくなり武器となる。
ベリルは兵士たちの剣をかわしつつ、玉座に座るリュシス王に接近した。
「!?」
兵士たちの動きが止まる。玉座の背もたれに左手を置き、ベリルはリュシス王に顔を近づけた。
エメラルドの瞳に息を呑む。
「2つで良しとしろ」
[ベリル!]
ヴァラオムの声にパッと離れて、その足に飛びつく。
ユリエスはすでにヴァラオムの背中にいて、飛び去る姿を一同は呆然と眺めた。