王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
「不思議な方だ。あれ程、落ち着いた雰囲気を持つ者も珍しい」
「長老さまが騒がしい分、そうなったのかもね」
サナは意地悪っぽく言った。それにジェイドもクスッと笑う。
「!」
ジェイドはふと、彼の腰にある短剣に目が留まった。
「それは?」
「ああ、これ? ベリルからもらったんです」
可愛い顔がニコリと笑う。見事な装飾の施された柄(つか)実用的な面の薄い短剣に、ジェイドは少し眉をひそめた。
「これ、戦いに使うものじゃありません」
「! ああ、そうなのかね」
柄にはエメラルドがはまっていた。
「僕はメイジ(魔法使い)だから、こういった魔力のこもったアイテムを持っている方がいいんだって」
片側にはエメラルド、反対側の柄にはルビーが飾られている。
「長老さまが騒がしい分、そうなったのかもね」
サナは意地悪っぽく言った。それにジェイドもクスッと笑う。
「!」
ジェイドはふと、彼の腰にある短剣に目が留まった。
「それは?」
「ああ、これ? ベリルからもらったんです」
可愛い顔がニコリと笑う。見事な装飾の施された柄(つか)実用的な面の薄い短剣に、ジェイドは少し眉をひそめた。
「これ、戦いに使うものじゃありません」
「! ああ、そうなのかね」
柄にはエメラルドがはまっていた。
「僕はメイジ(魔法使い)だから、こういった魔力のこもったアイテムを持っている方がいいんだって」
片側にはエメラルド、反対側の柄にはルビーが飾られている。