王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
不安の終わり
数日後──
「!」
いつものように空を見上げていた流浪の民たちが、少しざわついた。
「悪意が……失せていく」
「ドラゴンを倒したのか?」
口々に言い合い、顔がほころんでいく。
「! 長老さま」
「うむ」
どう変わったのか解らないジェイドがその様子を見ていた時、長老が横に来た。
「ドラゴンを倒したとか……皆が」
「大気に充満していた悪意が薄らいでいくのを、感じておるのじゃよ」
「では、本当に?」
ジェイドの言葉に、長老は静かに頷いた。
「……」
ベリルたちは無事だろうか。長老は、それが気がかりだった。
「!」
いつものように空を見上げていた流浪の民たちが、少しざわついた。
「悪意が……失せていく」
「ドラゴンを倒したのか?」
口々に言い合い、顔がほころんでいく。
「! 長老さま」
「うむ」
どう変わったのか解らないジェイドがその様子を見ていた時、長老が横に来た。
「ドラゴンを倒したとか……皆が」
「大気に充満していた悪意が薄らいでいくのを、感じておるのじゃよ」
「では、本当に?」
ジェイドの言葉に、長老は静かに頷いた。
「……」
ベリルたちは無事だろうか。長老は、それが気がかりだった。