王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
「……」
コウモリの翼を仕舞い、マントを一度はばたかせてベリルを豪華なソファに横たえた。
眠っているベリルの頬にそっと手を添えて、嬉しそうに口の端をつり上げる。
「……美しい」
本人が聞いていたら鳥肌ものだ。
「これから式を挙げるぞ!」
男はいそいそと準備を始めた。
「そうだ、まず衣装を! ウェディングドレスだ」
言いながらクローゼットにかけられていた白いドレスを乱暴に外し、ソファにかける。
そしてベリルの服を脱がしていく。
「……」
ゴクリと生唾を飲んだ。震える手がベリルの体に触れようとしたが、男は頭を激しく横に振った。
「いかんいかん! 式の前にそんな事は! やはりそういうコトは式が終ってからだ!!」
鼻歌交じりに着替えを始めた。
コウモリの翼を仕舞い、マントを一度はばたかせてベリルを豪華なソファに横たえた。
眠っているベリルの頬にそっと手を添えて、嬉しそうに口の端をつり上げる。
「……美しい」
本人が聞いていたら鳥肌ものだ。
「これから式を挙げるぞ!」
男はいそいそと準備を始めた。
「そうだ、まず衣装を! ウェディングドレスだ」
言いながらクローゼットにかけられていた白いドレスを乱暴に外し、ソファにかける。
そしてベリルの服を脱がしていく。
「……」
ゴクリと生唾を飲んだ。震える手がベリルの体に触れようとしたが、男は頭を激しく横に振った。
「いかんいかん! 式の前にそんな事は! やはりそういうコトは式が終ってからだ!!」
鼻歌交じりに着替えを始めた。