王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
「ベリル~どこだ~……」
静かに階段を上がっていくテイシン。踊り場にさしかかる。
その時、目の前に白い影──
「うわあっ!?」
「! テイシン?」
そのままテイシンの上に倒れ込んだベリル。彼を半ば踏みつけている状態だ。
階段の踊り場までジャンプするつもりだったらしく、テイシンはクッション代わりに下敷きになった。
「いってぇ~なんだよその格好……」
「知らん」
ドレスの裾を少し持ち上げる。
「キサマ! 我が花嫁から離れろ!」
怒りに震えた顔で、座り込んだままの2人に言い放つ。
「あいつ誰?」
「ヴァンパイアだ」
……は? テイシンはポカンとした。
「ホモのヴァンパイア?」
「うむ」
冷静に応えるベリル。
静かに階段を上がっていくテイシン。踊り場にさしかかる。
その時、目の前に白い影──
「うわあっ!?」
「! テイシン?」
そのままテイシンの上に倒れ込んだベリル。彼を半ば踏みつけている状態だ。
階段の踊り場までジャンプするつもりだったらしく、テイシンはクッション代わりに下敷きになった。
「いってぇ~なんだよその格好……」
「知らん」
ドレスの裾を少し持ち上げる。
「キサマ! 我が花嫁から離れろ!」
怒りに震えた顔で、座り込んだままの2人に言い放つ。
「あいつ誰?」
「ヴァンパイアだ」
……は? テイシンはポカンとした。
「ホモのヴァンパイア?」
「うむ」
冷静に応えるベリル。