王国ファンタジア【流浪の民】外伝~震える大地
馬上の花嫁
ヴァンパイアは呆然とベリルを見つめた。
「ハ……そうだったのか」
落胆の色を見せるヴァンパイアをベリルは一瞥し、テイシンに目だけを向ける。
「テイシン」
「なんだよ」
剣を鞘に仕舞いながら問いかける。
「王都では何か不穏な噂は無いのだな?」
「んあ? なんも無いぜ」
それを確認し、再びヴァンパイアに目を向けた。
「喉の渇きはどうしている」
「ああ……ペットの血で」
「ペット?」
テイシンがいぶかしげな顔をすると、ヴァンパイアは左手の指をパチンと鳴らした。
「マリー」
「ギャオォウ」
奥の部屋から出てきたものは……
「緑色のトカゲだ」
「グリーン・ウィルムの眷属だ」
テイシンの言葉に呆れてベリルは説明する。
「ハ……そうだったのか」
落胆の色を見せるヴァンパイアをベリルは一瞥し、テイシンに目だけを向ける。
「テイシン」
「なんだよ」
剣を鞘に仕舞いながら問いかける。
「王都では何か不穏な噂は無いのだな?」
「んあ? なんも無いぜ」
それを確認し、再びヴァンパイアに目を向けた。
「喉の渇きはどうしている」
「ああ……ペットの血で」
「ペット?」
テイシンがいぶかしげな顔をすると、ヴァンパイアは左手の指をパチンと鳴らした。
「マリー」
「ギャオォウ」
奥の部屋から出てきたものは……
「緑色のトカゲだ」
「グリーン・ウィルムの眷属だ」
テイシンの言葉に呆れてベリルは説明する。