【短編】happy!
反抗期…?というやつなのでしょうか…。
あっちゃんが高校生になってからというもの、私たちにはいい思い出がない…ような気がする。
『あっちゃん!一緒に学校いこーっ!』
約束していた訳じゃないけど、朝あっちゃんを見つけたら隣まで走っていって、“おはよう”って笑顔で一緒に学校まで行くのがいつものことだったんだ。
もう少し前の、中学生の彼だったら…。
“遥おはよ”なんて、爽やかな笑顔で返してくれていたはずなのに。
高校生になった今となっては……。
『…なんだよ』
んな…“なんだよ”…?
明らかにそっけない返事、そしていかにもな嫌そ~な瞳で私を見下ろすものだから、その時はびっくりして思わず固まっちゃったんだっけ。