兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》
「お兄ちゃん。
私たちも、事実を受け入れて良い年齢だよ。
現実を受け入れても、大丈夫なんだよ」
サクラが俺の手をつかんだ。
俺はサクラの手を
力強く振り解いた。
するとサクラはビクッとした。
俺はそのことに
全身の力が抜けて
玄関の壁に凭れ掛かり
腰を下ろした。
「・・・・現実逃避なんかしてねーよ」
サクラは咄嗟に俺の方を向く。
「俺はさ・・・・今までのままがいんだよ。
お前のこと、好きだよ?
けどそれはな、妹として。
それ以外の感情は俺にはない。
もちろん彰人だってそうだ。」
「・・・・・」
「血は繋がってなくても
兄妹として今まで一緒に暮らしてきたんだから、サクラは俺の妹だ」
するとサクラは口を開く。
「じゃぁ、さっきの女だって、そうじゃない。
今は、あの子と兄妹なんでしょ」