兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》
サクラの声は若干上ずっていた。
「咲ちゃんと俺も、兄妹だよ。
けどそーいう事情の上での兄妹。
一緒に住んだ時間も微塵しかない。
だから俺は彼女を恋愛対象としてみてた」
サクラは俯いたままだった。
「お前は俺の妹だよ。血とかの問題じゃなくて
そうやって暮らしてきたから。
俺がお前に恋愛感情を抱くことはない。
ごめんな・・・・」
俺はスパッといいきった。
このほうが彼女のためだからだ。
そしてサクラは
ふらふらと寝床に潜り込んでいった。
俺は咲ちゃんが消えた玄関を見つめ、ため息をついて
頭を屈めた。