兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》
病院を出ると
外には真っ白な雪が降っていた。
私はそのまま
傘も持たずに 雪道を歩いた。
クリスマスイヴに一人でいるなんて
寂しすぎるよね?
香織たちみたいに
好きな人同士
一緒にいれたら
どんなに幸せなんだろう?
辺りを見渡すと
カップルが手をつないで
歩いていくのが見えた。
自分がとても惨めだった。
私だって好きな人と一緒に居たかった。
悠也さん。
忘れようと
忘れようとしても
記憶の奥底に眠ってる。
やっぱり
どうしようもない程に好き。
悠也さんを家で
見ることはほぼ無くなった。
距離がどんどん広がっていく。
遠くなる。