兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》



その日は夏樹と
明け方まで一緒にいた。

安心できた。

とても居心地良かった。




「なあ、俺、好きなんだけど」

別れ際に突然
夏樹が呟く。

「え?どーいう…」

「お前のことが好き」


真剣な目でこっちを見つめてくる。


「俺、小学生んころから…
 いや、もっとずっと前から
 お前のこと好きだった。」

そんな…
夏樹?

どうして…

「返事は今じゃなくていい。
 けど、返して欲しい。
 お前の事情知ってて
 こんなこと言って、本当ゴメン。
 だけど…
 伝えるのは今しかないと思って」


「うん…、分かった」




夏樹の気持ちを
この瞬間、初めて知った。





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