兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》



その日私は夜
親にバレないように家を出た。

家に居たくない。

こんな状況のなか、
あの人の温かさのあった
家になんかいられない。

私は
コンビニの駐車場に
腰を下ろした。



「夏樹・・・」


本当にごめん。

夏樹の優しさに甘えている
自分がいた。

このままじゃ

このままじゃ夏樹を
傷つけてしまう。

貴方の優しさに
応えられない。

忘れようと頑張ったけど

どうしても
忘れられない人がいるから。

本当に、ごめんね。
夏樹、本当にありがとう。


決めた。

私にはその人しかいない。

もう決めた。


どんなにくじけても
どんなに跳ね返されても
ずっと想い続けることを。









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