兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》
♥血の繋がり
~悠也side~
「・・・・また、やってたのかよ」
俺は玄関を開けて、
ただ、ただ
立ち尽くすしかなかった。
「・・・・してない・・・」
そう言って顔を上げた
彼女の目は、焦点さえも
あっていなかった。
「嘘ついても、バレるぞ?」
「・・・・ごめんなさい」
彼女は右手を前に突き出し
床に袋を落とした。
シンナー。
「サクラ・・・」
俺はサクラを優しく抱きしめた。
「今日は、もう寝ろ」
「・・・・うん」
サクラは
俯き、頷いた。
そしてよろよろ歩き出した。