兄貴は家庭教師...?《平凡妹Xイケメン兄貴》
~咲side~
全く知らない家から
出てきた、懐かしい顔。
大好きな人。
彼は目を
点にして、ただ呆然と立っていた。
「な・・・・なんで?」
彼は目を何度も擦って
私を見る。
私自身も、
何が何だかわからなくなってきた。
あんなに会いたかった人が、
今、目の前に。
こんなに、近くに。
気付くと、私は
悠也さんの腕の中。
そして私達の唇は
自然と重なっていた。
「会いたかった・・・」
ずっと思っていた言葉。
口にする途端
現実味を増して、
帰ってくるこの言葉。
今なら、上手に言えた・・・