六人に届いた手紙
第六話 推理
優子と幸子の部屋に、再び六人が集まった。
亜紀と沙也加も、カツラを投げ込まれた事を聞いたのだろう。誰も言葉を発しない。
優子と幸子は二人で推理していた為、一人一人の表情を見逃すまいとしていた。
そこで幸子が亜紀と沙也加に質問した。
「亜紀と沙也加は大浴場で会ったの?」
「そうそう。私が行ったら沙也加が湯船の中で、またうとうとしてたから、慌てて声をかけて起こしたの」
どうやら後から大浴場に行ったのは、亜紀みたいだ。
沙也加は相変わらず湯船で溺れかけたのか。
「ねぇ、私に何か恨みでもあるの? 陰険な事しないでハッキリ言いなさいよ!」
低い声で全員を睨み付けながら朋子は言った。
「カードにも書いてあったけど、私は誰も殺していない。勝手に疑って、陰険な嫌がらせして、こんなの酷い!」
「朋子〜私はそんな意地悪してないよ。昔から朋子に頼ってばっかだけどさ」
沙也加の言葉に、朋子は落ち着きを取り戻した様だった。
「この中に犯人が居るとは思わないし、やっぱり加奈の幽霊なんじゃないかな?」
亜紀がまた幽霊説を言い出した。
「ねぇ亜紀、友達を疑いたくなくて、加奈の幽霊が犯人って思うのも解るけど、それじゃあ加奈の幽霊が、どうしてこんなに朋子に酷い事するのかなって思うんだ。だって加奈はそんな子じゃないでしょ?」
優子がそう言うと亜紀は神妙に頷いた。
亜紀と沙也加も、カツラを投げ込まれた事を聞いたのだろう。誰も言葉を発しない。
優子と幸子は二人で推理していた為、一人一人の表情を見逃すまいとしていた。
そこで幸子が亜紀と沙也加に質問した。
「亜紀と沙也加は大浴場で会ったの?」
「そうそう。私が行ったら沙也加が湯船の中で、またうとうとしてたから、慌てて声をかけて起こしたの」
どうやら後から大浴場に行ったのは、亜紀みたいだ。
沙也加は相変わらず湯船で溺れかけたのか。
「ねぇ、私に何か恨みでもあるの? 陰険な事しないでハッキリ言いなさいよ!」
低い声で全員を睨み付けながら朋子は言った。
「カードにも書いてあったけど、私は誰も殺していない。勝手に疑って、陰険な嫌がらせして、こんなの酷い!」
「朋子〜私はそんな意地悪してないよ。昔から朋子に頼ってばっかだけどさ」
沙也加の言葉に、朋子は落ち着きを取り戻した様だった。
「この中に犯人が居るとは思わないし、やっぱり加奈の幽霊なんじゃないかな?」
亜紀がまた幽霊説を言い出した。
「ねぇ亜紀、友達を疑いたくなくて、加奈の幽霊が犯人って思うのも解るけど、それじゃあ加奈の幽霊が、どうしてこんなに朋子に酷い事するのかなって思うんだ。だって加奈はそんな子じゃないでしょ?」
優子がそう言うと亜紀は神妙に頷いた。