俺の隣の俺の女
「・・んんっ」
ピンク色の唇に
キスした
俺はキスなんて数えきれないほどしたのに
こいつとは
すっごく温かった
「・・・しょーちゃん
今の本当?」
唇を放した途端
聞かれた言葉
もう迷わないし
これは本当だから
「・・・ああ」
照れくさく言った
「・・・しょーちゃんは
あたしの事嫌い
じゃなかったの?」
「・・いつのまにか
好きになってた」
その言葉を聞いた時
さっきとは逆の立場に
なってた
「・・おい、泣くな!
なんか変な事言った?」
「・・・ちがうよ
あたしが
嬉しすぎて幸せすぎて
泣いてんの・・」
「・・俺もだけど?
だから泣くな
お前は笑ってたほうが
似合うし」
普段の俺ならこんな言葉
無縁だし
全く思わない
だけど今日は素直に
思う自分がいた