10にん10いろ
――2‐B
教室についてみると、とても静かだった。
緊張感のある空気が広がっていた。
「なんでこんな静かな訳……?」
思わず声に出したのが命取りだった。
「当たり前だ、もぅホームルームが始まってるんだからな!!」
背後から聞き覚えのある低い声が聞こえてくる。
「ぅわ!! 秋山ー!」
「呼び捨てするな、早く座れ日向。」
「なんで、私だけー? 歩だって――」
と歩がいた場所を見たが彼女の姿はなかたった。
――――――ぇ?
なに1人先にすわってるんですか??
私を取り残し歩はさっさと自分の席を見つけ座っていた。
私は小さく秋山に返事をして
ポツンと1つ開いている席に座った。