10にん10いろ

秋山がため息をひとつ落としながら黒板の前に立った。



教卓に出席簿を置き、大きく息を吸った。


「それじゃぁ、この1年間B組の担任をすることになった。秋山みなみだ。

 元1‐Bの奴は知ってるなー、まぁそいつらに俺のこと聞いてくれ。

 どうせ悪口しかいわねーだろが、、、」




さすが!自分のことよく知ってる㊤㊤


と言わんばかりに1‐Bだった人たち(私も)が同時に頭を縦にふった。



「……感じの悪いガキどもだ、、、」

ぼそっとひどいことを吐いたな、あいつ

と内心の思いつつも誰も言わず。

それでも秋山は話し続ける



「とりあえず、初めて同じクラスの奴もいるだろーから、とりあえず自己紹介だな。
 
 名簿順でいぃだろ。じゃぁ一番からなー。」


と秋山の時間つぶしで思いついた自己紹介が始まった。
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