溺愛ラバーズ
「帰ったらすぐに結婚しような。」

「はいっ。」


「まりあ、子供の性別わかってるのか?」


「はい、男の子なんです。」


「そうか…ありがとう。2人で大切に育てような。」


「はい。」


「まりあ。一ついいか?」


「なんですか?」


「敬語は使うな。わかった?」


「は…う、ん。」





まりあを抱き締めてるのはいいが、そろそろヤバイ。





「まりあ、今日はもう寝よう。俺は少し仕事があるから。」





手を離し退こうとしたんだが―――…





「樹さん、手繋いでて?」





顔だけを後ろに向けたまりあは目を潤ませている。





「あのな……」


「一緒に寝て?お願い…。」





上目遣いでそう言われちゃ離れられないだろ……。





「ダメだ。我慢出来なくなるだろ。」


「大丈夫……優しくしてくれる?」




この言葉に理性と言うものがぶっ飛んでしまった。





たくさんキスして、手繋いで、繋がって、求め合って、愛し合う。





仕事の事なんか忘れてしまい、一緒に寝てしまった。





――――…俺だけのまりあ。





もう、絶対に離さない。




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