溺愛ラバーズ
「あらやだ、ごめんなさいね〜。狭い家だけど上がって頂戴。」


「あ……っと、お、お邪魔します…。」





ビクビクしてるまりあの反応がおもしろい。





「靴脱げるか?」


「うん、座らせてもらうね。」


「体曲げれないだろ?そこに座って、俺が靴脱がす。」


「ありがとう。」





ゆっくりと座らせて、体を屈めて靴を脱がす。





「あら、妊娠してるのね。」


「ああ。8ヶ月目だ。」


「ええっ!ちょっと樹っ、妊娠させたの!?」


「なに!?こんな若い子に妊娠させたのか!?」


「はぁ〜…。とりあえず居間で話さないか?」





煩い両親を残し、先に居間へと足を進める。





慌ただしくお茶の用意をするお袋。





まりあを凝視する親父。





居心地悪そうなまりあは俯いている。





「熱いから気をつけて頂戴ね。」


「すいません、ありがとうございます。」


「いいのよ〜。で、早速聞いていいかしら?」


「は、はいっ!」





机から身を乗りだすお袋。





「お名前は?」


「はい、天宮まりあと申します。」



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