溺愛ラバーズ
幼稚園から高校を卒業するまで毎日一緒に登校して、下校した。





高校の時は、回りの友達に彼氏が出来始めても私はひなのちゃんと買い物したりする方が楽しかった。





男性に興味がなかったわけじゃないけど、その時は彼氏が欲しいという気持ちがなかった。





それに、私達姉妹はお父ちゃんに婚約者を決められるのは知っていた。





でも、それは嫌じゃなかったの。




ひなのちゃんだけは猛反対してたんだけどね。





「お姉様……あの……。」


「なに?」


「今……しっ、幸せ…?」





首を傾げて聞いてくるひなのちゃんはとっても可愛い〜!





「うん、幸せ。」





樹さんに出会えて、好きになって、好きと愛してると言われて、それに……赤ちゃんも出来た。





幸せ過ぎて怖いぐらいなの。





「あのね私、樹さんという愛する人が出来て、ひなのちゃんという可愛い妹がいてとっても幸せなの。」


「お姉様……。」


「ひなのちゃん、ずっと大好きよ。」





ずっとずっと大好きな妹っていう事は変わらないの。




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