溺愛ラバーズ
それからまりあとベッドに入り、うとうとし始めた頃に泣き声が聞こえ、ナイトテーブルにある電気をつける。





俺達が寝るベッドの横にあるベビーベッドを覗き込むと真っ赤な顔をして誠が泣いていた。





抱き上げてベッドに座り、誠の体を揺らしながら宥めてると泣き声も徐々に小さくなってきた。





ソッとベビーベッドに寝かせて、オムツを確かめる。





起こさないように新しいオムツを着けて、暫く寝顔を見ていた。





「んっ………い、つき、さん……。」


「寝てていいから。」





顔だけ向け、そう言うとニッコリ笑いまた眠りについたまりあ。





誠もスヤスヤ寝てるし、もう一度ベッドに入り込みまりあの体を引き寄せると、胸に顔を埋めてくる。





出産してからわりと早く体形は元に戻ったが、少し痩せて見え顔色も少し悪い。





今の時代、男も育児休暇が取れるようになり俺も取ろうかなと、そんな事を思いながら眠りについた。




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