溺愛ラバーズ
まりあの体に手を滑らせる。





「………んっ……。」





声を漏らしたまりあは目を潤ませ上目遣いをしてくる。





本人は睨んでるつもりかもしれないが、逆効果だ。





「林檎みたいに真っ赤になってるぞ。」


「だってぇ……んっ……。」


「だって?」


「樹さっ……触るからぁ…もっ……ダメっ……。」


「洗ってるだけだろ?」





俺の肩に頭を乗せ体を振るわせる。





「ベッド行く?」





コクンと頷いたまりあの体に付いた泡を流して、抱き上げバスルームから出る。





体を拭くのもそこそこにベッドに押し倒す。





「今は全て忘れて俺に夢中になれ。俺だけを感じろ。」





頷いたまりあにキスを落とす。





角度を変え、何度も何度も。





啄むように、かぶりつくように、触れるだけのキスを、深いキスを繰り返す。





体をなぞっていくと声が漏れ、体が反応する。





まりあの悩ましい声を聞いて、快感に歪む顔を見て、真っ赤に染まる顔を見て気持ちが逸る。




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