溺愛ラバーズ
おやすみからどうなったら植物の話に変わるんだ…。




「おやすみ。」





そう言うと、ゆっくりドアが閉められた。





俺もそろそろ寝なきゃな……。





携帯のアラームをセットして、明日必要な書類を掻き集めた。





「違うんです!」





いきなりドアが開き、そう言われたもんだから驚いた。





「…ノック。」





そう言いたかったわけじゃないのに、言ってしまった。





「ああ!ごめんなさい!ごめんなさい!やり直して来ます!」


「は!?ちょっ…!」





もう……やり直して来なくて結構なんだが。





俺の話も聞かずに、ドアを閉めてしまったまりあ。





ドアが閉まりすぐにノックする音が聞こえた。





「はぁー………どうぞ。」




重いため息をついてから返事をした。





「違うんです!」


「……なにが。」


「おやすみを言いに来たんですけど、植物の話もしに来たんです。」


「それで。」


「植物好きですか?」


「好きでもないし、嫌いでもない。」


「黒い物が好きなんですね〜!」





なんで、話しが変わる?



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